色とリズム



『シュタイナーとの出逢い』


畑や自然への想いとそこから紡がれていく色の世界。
今まで出逢った人や、ものや、こと。
土と繋がる生活をしている人と繋がったり、
yogaでの瞑想、アロマセラピー、子育て、染色、
その点と点が結ばれていつのまにか一本の線へと。
それは私の意思とは違う何かが働いて導かれていくような
不思議な感覚でした。

今私はシュタイナー幼稚園の助手として
シュタイナーの世界観を毎日肌で感じる日々を過ごしています。
こどもたちはたくさんのことを私に与えてくれます。
仕事で辛いと感じることがない。
これってほんとうに幸せなことだなあと思います。


人は生まれてから7年ごとに心と体の成長をとげ、
成人してからもその周期でバイオリズムが働いていると言われています。
それに加えて月と太陽の軌道の交点からくる18年半周期のリズム。
その前後の年に人生で大きな転機が訪れることがあるようです。

2012年、私自身にも大きな変化が訪れました。
まさに人生で二度目のその周期にあたるこの年に
この場所に出逢ったことに運命を感じられずにはいられません。

今まで以上に月や太陽、光や宇宙のリズムを意識し、
自然を愛し、感情に語りかけ、心と体をいたわることによって、
少しずつ人間本来の感覚を取り戻していっているかのようです。
シュタイナーに出逢う前に浮かんだ色とリズムという屋号。
リズムというキーワードがぴったりここに繋がっていたということにも
運命を感じざるを得ません。

人々に希望を与えていくことが私の人生の目的だと、
とある方が教えてくれました。私にそんなことができるのかしら?と
正直半信半疑で聞いていましたが準備は整っているので
子供たちのサポートをうけて迷うことなくすすめばいいのだと


その言葉を聞いたときに涙があふれて止まりませんでした。
作品や活動を通して私自身がそういう存在になれたらいいなと
ちょっとおこがましいですが
これからそういう風にありたいと願うことができました。

両親がつけてくれた名前にもそんな願いが込められていたのだということ。
今更ながらありがとうと言いたいです。

色とリズム 徳田 陽子

2012年10月

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『染色との出逢い』

日々、絵を描いたり、何かを創ったりしては
作品(自分自身)と向き合い
アルバイトしてお金を貯めては外国へ旅をして。。
と、自由気ままに暮らしていた美術学生時代。
たまたま近くで求人があったのがきっかけで出逢った
染めの仕事。

仕事というよりは、
色で自由に遊ばせてもらっていたという感じで
ただただ楽しく夢中で染めていました。

卒業の記念にと開いた個展のタイトルは『色とリズム展』
色とりどり、虹色に染められた平面と立体作品のインスタレーション。
あの時の個展は出発点であり、私の原点だったように思います。

その後の私は大好きなイタリアに長期滞在してみたり
就職して仕事に追われる日々、結婚、出産、子育て、
人生を揺るがすような様々なできごとを経験し今に至ります。

相変わらず何かを作ったりということは
細々と続けていたけれど
何年も時を経て、またやりたいという気持ちが
大きく膨らんだ、布を草木で染めるということ、
私の空間を作ること。

色とリズムは
ずっと変わらず私の中にいてくれた。

この先どんな音色でリズムを奏でていくのか
自分でもちょっとわくわく、楽しみでもあるのです。

2011年9月